年末に向けてのトレード戦略!?ドル建て日経平均を見るべき理由とは⁉

ドル建て日経平均 指数トレード指南

10月13日木曜日21時30分の米国CPI発表後の値動きには度肝を抜かれた方が多かったことでしょう。

どの指数も同様の動きをしたのですが、例えば日経225なら25800円まで一気に下落しこのまま前回の安値25600円を下抜けるのかと思っていたら、一気の上昇で翌日14日には27000円まで回復しました。

正直、ビックリしました。

それに加えて、現在の相場判断が非常に難しい状況にもなりました。

果たして、弱いのか、強いのか、判然としません。

そこで大きな間違いに気づいてしまいました。

それは日経平均を見る時は、ドル建てで見る必要があったことです。

 

今回の記事では、今週10月半ばまでの各相場の状況を振り返りながら日経225の年末に向けてのトレード戦略を考えてみたいと思います。

 

2022年末に向けてのトレード戦略

改めまして、CPIに関しては、前回、事前に予想しているシナリオ2が実際に起こった形です。

 

 

日経225に関してはCPIの数字が思ったほど悪くなかった場合、一旦下げても一気に27000円までいく可能性があることに言及していましたが、その通りになりました。

そこまで読み違いはしていませんからマイナスにはなりませんでしたが、大局的視点で売りで入っていた為、今回のエントリーでは大きな利益にはなりませんでした。

またCPIでの更なる安値更新をメインシナリオにしていた為、一旦、全て白紙にして、再度トレード戦略を練り直す必要が出てきた次第です。

今年もあと残すところ2か月半です。

年末までにどのような戦略を立てていくか、この場を借りて、皆さまと一緒に考えていきますので、参考になるかはわかりませんが、是非、最後までご一読願えればヒントくらいにはなるかもしれません。

年末までの相場に影響を与えるイベントおさらい

まずはこれから年末まで、相場に影響を与えるであろうイベントから考えてみます。

まずは何と言っても、11月8日(火)に行われるアメリカの中間選挙になります。中間選挙の時のパフォーマンスは統計的に良く、さらに11月も上昇するパターンが多いことを考えると、アメリカの中間選挙までは大きな下落はない可能性が高く、どこまでいくかはわかりませんが、どちらかというと上目線となると思います。

次に11月からいうと、11月4日の雇用統計11月10日のCPI11月24日FOMC議事録、と中間選挙を挟んで毎週のように相場を動かす影響が大きい経済指標の発表やイベントが続いています。

そして、12月の大取を務めるのは、12月9日の日本のメジャーSQです。

あと政治的なところでいうと、やはりロシアとウクライナの戦争問題があります。経済的影響ではロシアとウクライナの戦争により、天然ガス原油食料の価格が上がっている要素が大きくありますから、戦争の行方により世界の状況は一変する可能性が高いでしょう。もともとウクライナでの戦争は、冬場が路面凍結などで不可能という理由で、2月終わり(2月24日)からロシアは戦争に踏み切った程です。ロシアとしては長引けば長引くほど経済的負担も増えますし国民からの支持も得られなくなります。何よりも本格的な冬がくるまでに終わらせたいところでしょう。そして、戦争を終わらせる方法が停戦なのか核攻撃なのか、未だ判然としません。どちらかの選択かはわかりかねますが、核攻撃なら相場は大きく下落しますし、停戦なら上昇する可能性が高いでしょう。以上の事から、ロシアの動向も要チェックになります。

長くなりましたから、一旦、まとめておきます。

年末に向けての相場に変化を与えうるイベントは、以下になります。

・11月4日 米国雇用統計
・11月8日 アメリカ中間選挙
・11月10日 米国CPI発表
・11月24日 FOMC議事録
・12月9日 日本のメジャーSQ
そして、ロシアとウクライナの戦争の行方です。

上記のイベントの日取りを考えながら、トレード戦略を立てていく必要があります。

日経225はドル建てチャートを見ること

日本人ですから日経225をトレードしている方が多いと思います。

日経225の14日の終値は26600あたりでした。

13日に一旦27000を超えましたが、結局は26600円という微妙な位置に戻ってきた形です。

日経225が微妙なのは26500円を割らずに終わったことになります。

ここまで日経225の相場を見てきますと、26500円というラインが大きな節目になっている印象ですから、この節目を割らずに引けたことは下落の可能性が遠のいた印象です。このことの理由は、円安がさらに進行し148円後半、もうすぐ149円というところまでいったことによります。

ただしドル建ての日経225では、既にコロナ後の暴落時の価格まで落ちています。ですから、日経先物など海外投資家が多く参入していますから、今後は円安により意味をなさなくなった日本円での日経225のチャートをそのまま見るよりも、ドル建てのチャートを見ることをおススメします。

下記のサイトにドル建て日経平均のチャートがあります。

 

 

こちらのチャートを見ればわかるように、現在、ドル建ての日経平均ではコロナ後の暴落位置まで落ちているのです。

 

ドル建て日経平均

ドル建て日経平均チャート(引用元:nikkei225jp.com)

 

黒線がコロナ時の暴落位置ですが、コロナ前の価格はもちろん、あと少しでコロナ後の暴落位置までたどり着きます。

ドル建てで、コロナショックでの最安値は177.02ドルで、現在の価格は183.94ドルですから、あと5ドルほどでコロナショックでの暴落位置にきます。

つまり、円換算で見ているとわかりにくいですが、すでに日経225はかなりの暴落をしていることになります。

ですから、日経225においては、ここからの下値目途はほぼありません。

逆に上がることはあり得る可能性はあります。というのも実質的な価値は下がっていても、円安の進行で単純に円換算での価格が上昇するからです。あと5ドルですから、5×150円としますと、落ちてもあと750円、つまりCPI時の上昇反転前の安値25800円がコロナショックでの大底だったということになります。

この先、コロナショック時の最安値を更新する可能性もありますが、下がるとしても一旦上げていく可能性の方が高いでしょう。

コロナ前の2020年2月の価格は210.84ドルです。現在の価格である183.94ドルから27ドル上にあります。27ドル×150円ですと、4000円もあります。つまり現在価格26600円から+4000円ですから3万円の可能性もあります。これは日本株の価値は下がっているのですが、単純に円安で価格だけ上がっている状況です。ですから年末までに3万円も、このまま円安の状況が続けばいく可能性はあります。

よくテレビで見るエコノミストが日本株が強いといいますが、単純に円が弱くなっているだけですが。

まとめ

今回は、日経225の現在の状況と今後のトレード戦略を紹介しました。

一番大事なことは、ドル円の状況で円安が進行していることを加味してチャートを見ることになります。

日経225のトレードをする際は、ドル建て日経平均をみて下さい。

現在、ドル建て日経平均のチャートでは、すでにコロナショック時の暴落価格まで下落しているのです。

このことから、各種イベントがあり、年末に向けてアメリカの株価が上昇するのなら日経225はさらに上昇します。

それは日本経済が強いのではなく、単純に株も含めて全ての価値が下落しているからに他なりません。これからの日経225は、ドル円の状況次第ですが、このまま円安が継続もしくは進行するのであれば3万円まで届くでしょう。

しかし、ドルでトレードしている投資家から見れば、日経225の価値は、3万円になっても、(2020年2月時点)での22000円と同じ価値なのです。

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