13日のCPI発表を受けて、米国のダウ、ナスダックはもちろん、日経225も大きく下落しました。
「くそ、もう下がったか!」
正直な気持ちとしては、こんな風な悔しい思いがあります。
というのも、下落自体は予想していたのです。
しかし、日取りをもう少し後に設定していた為、乗り遅れてしまったというわけです。
もうこのまま下落するなら手遅れになる前に、飛び付き「売り」エントリーをしようと思ったのですが、思いとどまりました。
今回は、そんな下落局面に乗り遅れた感はあるが、飛び付き「売り」をしない理由を紹介します。
下落局面に乗り遅れても飛び付き「売り」をしない理由
読者の皆様ならご存知かと思いますが、前回の記事で、米国を起因とした指数の下落が起こることは予想していました。
下落自体の読みは完全に当たっていただけに悔しい限りです。
読み間違えた下落シナリオとは
当研究所のシナリオとしては、こうでした。
↓相場は変化なし。
20日と21日のFOMCで予想を超えた金利上げを発表。
↓下落がはじまる。
23日の金曜日の日経先物で暴落。
と想定していました。
ですから、「売り」仕掛けは、20日~23日の間、来週からというつもりでのんびり構えていたのです。
一体、どこに問題があったのか、もう一度、確認してみます。
CPIの数値の読み間違い
一番の原因は、13日のCPIの数値を読み間違っていたことがあげられます。
金利上げをはじめて半年、少しはインフレも改善されているのかと思いきや…。
実際の数値は、以下のようなものでした。
・米・8月消費者物価コア指数:前年比+6.3%(予想:+6.1%、7月:+5.9%)
・米・8月消費者物価指数:前月比+0.1%(予想:-0.1%、7月:0.0%)
・米・8月消費者物価コア指数:前月比+0.6%(予想:+0.3%、7月:+0.3%
全てにおいて、予想を上回る結果となってしまいました。
この第一段階の予想が違っていた為に、下落が前倒しになったというわけです。
FOMCでさらに下落する可能性
こうなると市場は、75BPの利上げを100%織り込み済みとなりましたから、来週のFOMCでは、もしかしたらそれほど下落しない可能性も出てきます。ということで、先日発表した当研究所のシナリオが完全に崩れてしまいました。
何となくですが、このまま下落を続け、暴落レベルまで突き進むとは、思えないのです。暴落には意外性がつきものです。「まさか!」というトレーダー心理が必要なのです。落ちるわけがないという人が一定数いないと、損切を巻き込んだ大きな暴落になり得ません。
今回の下落は、意外性はそれほどありません。想定内の段階です。だから、難しいところなのです。このまま「売り」でいけばいい、という気持ちもあるのですが…、何となく嫌な胸騒ぎがして、「売り」エントリーを控えているというわけです。
まとめ
今回は、下落局面に乗り遅れた感はあるが、飛び付き「売り」をしない理由について紹介しました。
目途としては、27000円だろうと思います。これが、今晩16日にでも下抜ければ、もう乗り遅れたと認めるしかないでしょう。その時は、もう日経225のシナリオを一回破棄して、再度検討し直すつもりです。
私は、トレードをする上で、常にこう自分に問いかけています。
今回は相場と呼吸があわなかったということです。このような時はジタバタしても仕方ありません。エントリーをしているわけではありません。つまり、実際に負けたわけではありません。無傷なのです。そう考えると、次のチャンスに備える余裕も出てくるでしょう。
多分この先トレードを続けていると乗り遅れることは多々あるでしょう。これは例えるなら、大縄跳びのようなものです。タイミングを逃し、縄に入れなかった子供の頃の記憶がよみがえります。
でもトレードという縄は永遠に回り続けています。
ひとまず今晩の米国市場を観察して、また後日、新たな戦略を発表したいと思います。親愛なる読者の皆様におかれましても、慌てず、騒がず、余裕を持っていきましょう。
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