ニュースと相場の関係性!?モーサテを観ても勝てない理由とは⁉

ニュースと相場の関係 指数トレード指南

ニュースと相場の関係についてご存知でしょうか?

経済ニュースを知ることで投資のヒントになると思っている方もいるかと思います。私の知人にも、毎朝欠かさずテレ東のモーサテを観て「勉強している」と言い張る投資歴10年以上のおじさんがいます。もちろん、そのおじさんが勝っているという話はほとんど聞きません。印象としては、万年初心者といった感じなのです。

はじめにいきなり結論を言いますと、モーサテはもちろん、どのようなニュースを見ても、相場のヒントにはなりません。個人的には、相場に関するニュースは、すべてフェイクニュースと思っているくらいです。

 

今回は、そんなニュースと相場の関係性を紹介します。

ニュースと相場の関係性

冒頭にも書きましたが、ニュースを見ても相場のヒントにはなりません。

ニュースを見たからといって、勝てるわけでもありませんし、むしろ負ける確率が高いとも思います。

その理由について紹介します。

ニュースを知っても勝てない理由

まずニュースを相場のヒントにしている人が勝てない理由としては、ニュースと相場の順番を逆に捉えているからです。

ニュースで相場が動くわけではありません。

長年、投資をやっていればわかってきますが(もちろん冒頭のおじさんのようにいつまでもわからない人もいますが…)、相場が動いた後に、その理由付けとして、ニュースが作られるという現実があります。

つまり、ニュースは全て後出しジャンケンになっているのです。ニュースが出た時には、もう勝敗が決した後なのです。

相場が動く。→理由を探る。→ニュース

このような順番になっていますから、ニュースを見た段階ではもう相場では過去の話になっています。ニュースが流れ、その後に相場を見ると、もう全く関係なく逆に動いていることがほとんどな理由は、こういう現実があるからです。

モーサテを観ても勝てない理由

先ほどニュースを観ても勝てない理由について説明しました。これだけでもニュース番組であるモーサテを観ても勝てない理由になるのですが、さらにモーサテにはちょっとしたカラクリがあります。

まず一つ目は、アナリストのほとんどがどこかの証券会社の社員であることです。証券会社の社員という立場で、「今はトレードをしない方がいい」とは言いません。というか言えません。

いうまでもなく証券会社の儲けのカラクリでは、お客様の大事なお金を投資に回してもらう必要があります。誤解を怖れずに言うなら、何だかんだ言いますが、結局はお客様と取引所との仲介業者ですから、その仲介手数料が主な収入源なのです。

ですから世界的恐慌が起きつつある現時点でも、能天気に「日本株は大丈夫」だとか「ようやく日本株が見直しされる時が来た」などとトンチンカンなことをしたり顔で語っているのです。個人的には、本来なら「今のうちに持ち株を全部売却しておいた方がいいでしょう。リーマン級の下げが来るかもしれません」と言うべき状況だろうと思いますが。

さらにモーサテは(祝日以外の)平日、毎日放送するテレビ番組です。テレビ番組の構成上、ニュースとは呼べない昨日の話や、1週間前の取材VTRを流したりすることもあります。例えば、アメリカ株式市場で急落が起きた時でも、特集を組む時間的余裕がありません。このような理由から、リアルタイムで相場の動きを見ているトレーダーにとっては、モーサテは「一体、どこの世界の話をしているのだろう」と思うほど、どこか浮世離れした印象すらあります。

つまり、実際にトレードをする上では、全く役に立ちません。

経済指標の見方を知ることが重要

個人的には、相場のニュースに関しては、もう全く見なくてもいいと思っています。

ニュースのほとんどが「経済指標によって…」というだけですから、はじめから経済指標だけを見ていれば間違いないのです。それには、まず経済指標の見方を知ることです。一口に経済指標と言っても、それぞれ見方があり、時期によって重要度が増したり、数値が良いことがかえって株式市場にとって悪材料になったりもします。

例えば、相場を動かす代表的な経済指標にアメリカの雇用統計があります。雇用統計の見方も時期によって異なります。通常であれば数値が良ければ上がるのですが、現在のようにインフレが高止まりしている最中には雇用統計が良すぎると「まだ上げられる」とFRBが思いますから、さらなる金利上げの理由になります。するとトレーダーは嫌気して株式市場は下落することになります。今がまさにこの状況です。金利があがると国債を買うことに繋がりますから、株式を売ってより安全な国債を買うという流れです。

まとめ

今回は、ニュースと相場の関係性について紹介しました。

大げさにいうなら、トレードをする上では、ニュースは百害あって一利なしとも言えます。全ては過去の話です。ですから、ニュースを見た後にニュースの言うとおりにエントリーすると、ほぼ負けます。このような現実から、相場におけるニュースは、フェイクニュースだとも言えるのです。

ニュースを見る時間があるなら、経済指標の分析の仕方を知り、日々チェックしながら、チャートを眺めていた方が有益ですし、勝率アップにも繋がります。

ちなみに世界のトレーダーの多くが見ているニュースサイトは、ブルームバーグになります。こちらも基本的には後出しじゃんけんのニュースが主ですから、特に見る必要はありません。しかし、まだ経済指標の見方がわからない人には参考になるかと思います。その経済指標によって世界の投資家が今どう思っているのか、投資家心理を知る上で、このサイトだけは見てもいいと思います。参考の為に、一応、貼っておきます。

 

 

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