日経225の9月の月足が閉じました。
注目していたのは26000円を割れるかどうかでしたが、結果的に割れました。
今年(2022年)に入り何度か下落している日経225ですが、実は月足ベースで26000円を割れたのは初めてのことになります。
月足での26000円割れは、これからの日経225の展開にどのような影響を与えるのでしょうか?
普通に考えれば更なる下落の証とも読み取れますが、日経平均は月が変わった10月初日である3日の日に再び26000円を超えて引けています。
もう下落は終わったのか?
今回は、そんな月足ベースで26000円を割れた日経225の今後の展開を考えてみます。
月足で26000円を割り込んだ日経225の10月予想
前回の記事で、日経225の下落予想を発表しました。
上記の記事内で、最低でも25500円、次に24500円、行くところまで行けば22300円という予想を書いていました。
しかし実際のところは、25600円あたりまで落ちましたが、月足では25900円あたりで落ち着きました。アメリカ市場に比べて日経225の下落は意外と遅いという印象もありますし、思ったより下落幅が小さかったというのが正直な感想です。
10月3日午前中のマーケットで予想と反した動きをしたことで、一旦26000円で利確した次第です。27500円からの「売り」エントリーですから持っておいても良かったのですが、ちょっと気持ち悪かった為です。
月足としては26000円を割り込みましたが、10月初日の株式市場では再び26000円を上抜けました。このあたりの2つの結果で少し戸惑っているというのが正直なところです。意外と下がらなかったのですが、月足では更なる下落を予期しているように見えます。
ということで。
次に、より詳細に考察する為に、日経225のチャートを見ていきましょう。
日経225の9月月足で26000円割れ
ひとまず、月足から確認します。
下のチャートは日経平均先物に準じたCFDの月足チャートになります。

日経225月足2022年9月
26000円のところに白い線を引いています。
拡大して見てみましょう。

日経225・26000円割れ
こうして月足を見てみると、2022年1月から(8月を除いて)すべての月で26000円まで下がっていますが、月足ベースで26000円を割ったのは(今回)2022年9月が初めてなことがわかると思います。これは先物だけでなく日経平均株価でも同様です。
普通に考えれば、これは日経225という相場における転換点だと読み取れます。
しかし、10月初日の東京株式市場で日経平均は再び26000円を上抜けて引けています。
大筋では下落だという認識は変わりませんが、あまりの回復の早さが少しばかり気になります。
次に、日足を見てみましょう。
日経225日足2022年10月3日
2022年10月3日の日経平均株価は、26215円で引けています。
下のチャートは、2022年10月3日夜19時30分頃の日経225のCFDチャートになります。

日経225日足10月3日
先物も現在26200円あたりで推移しています。
日足では、短期線にタッチしています。日足ベースで下落が続くとすれば、このあたりが上限になります。これ以上上がらず短期線より下で終われば、日足ベースでも下落トレンド継続と言えるでしょう。ただ短期線より上にいけば流れは変わり、次の中期線が位置しているあたり、27000円付近まで上昇する可能性があります。
ひとまず本日10月3日のアメリカ市場がどういう展開になり、日経225の日足がどう閉じるかによりますが、ものすごく微妙なところです。
イマイチわかりにくい気もしますから、次に、週足も確認しておきましょう。
日経225週足10月3日時点
月足では下落、日足では微妙なところまで上昇、では週足はどうなっているのか見てみましょう。

日経225週足(10月3日)
白丸のところが現在のローソク足になります。
週足で見ると、短期線よりまだ遥か下にあります。
短期線にタッチする価格は、26800円付近になります。
こう考えると、週足では26800円まで上がる可能性があります。
ここまでチャートを見ていくと、大体わかりました。
次に、日足と週足と月足の結果から、10月の予想をしていきたいと思います。
日経225の2022年10月予想
日足ベースでは短期線を抜ければ27000円まで上昇する可能性はあります。
週足ベースでは、26800円まで上昇する可能性が見てとれます。
月足は大きな節目であった26000円を下抜けて終わっていますから、転換点であり月足ベースでは下落トレンドが進行する可能性を示唆しています。
9月の月足は大きく下落しました。
高値は28445円、安値は25681円です。基本的に大きく動いた時は半値戻しまではよくあります。高値28445円と安値25681円のちょうど半分の価格を見ると、27063円になります。
このことから、日経225は10月中に一旦26800円~27000円あたりまで上昇するという結論に達しました。月足のローソク足ベースの半値戻しの価格ですから、ちょうどいい値でもあります。
しかし月足では9月に節目である26000円を割り込んで終わっていますから、10月末日には再び26000円を割って終わると予想します。
日取り的にどこが上昇や下落のきっかけとなるかについてですが、今週は10月7日に米雇用統計の発表があります。この辺りが怪しいところでしょう。そして、翌週14日には日本のSQがあります。まあ、どこで27000円あたりまでいくのかはわかりかねますが、トレード戦略としては、単純に26800円を超えたあたりから1ロットずつ「売り」でいきたいと思います。
まとめ
今回は、日経225の10月相場の予想を紹介しました。
日経225は、一旦27000円付近まで上昇する可能性があります。
しかし10月の月足が閉じる時には、再び26000円を割り込むと予想します。
このことからトレード戦略としては、27000円付近で再び「売り」になります。
コメント